About : HAMS and, Studio

私たちハムサンドスタジオは、「詩性」で世界を感じ取り、「理性」でそれを輪郭づけることが設計行為だと考えています。まちに流れる空気、季節ごとの光や風、既存の凸凹した素材──「すでにそこにあるもの」に静かに耳を傾け、そこから立ち上がる空間の気配を詩性をもって捉え、丁寧に寸法を与えていきます。

経済性・合理性だけでは、建築は立ち上がりません。
人間らしい可愛らしさ、ちょっとしたヘンテコさ、不器用さ。そうしたそれぞれの色や個性こそが、建築にいきいきとした生命感をもたらすと、私たちは信じています。

ハムサンドのように──
感覚的な高揚=詩性と、構造的な支え=理性が、等しく一体となった断面に、私たちの設計思想はあらわれます。飾り立てた料理ではなく、誰もが気軽に手に取れるハムサンドのように。親しみと人間らしさのある、ささやかだけれど確かな建築を目指します。


HAMS and, Studioのプロジェクトとして、現在は集合住宅、戸建住宅、ホテル、カフェ・レストラン、ギャラリー/ショップの新築・リノベーションプロジェクトが現在進行しています。代表/伯耆原による3つの自邸プロジェクトで培った不動産段階からの提案力を生かしながら、企画段階から体制・スケジュール管理・行政方針等、総合的なプロジェクトマネージメントを併走することで、プロジェクト全体における本質的なデザイン提案へ繋げます。
また設計業だけでなく、多角的な活動によって設計へのフィードバックを行っています。

・ギャラリー、スタジオ運営
「事務所かつギャラリー」として運用している「Pop Up Hook」では、これまでのように「建物が出来て終わり」ではなく、「その場をどのように運用し活かす」かを実践しています。
HAMS and, Studioが関わっているギャラリー・スタジオ運営を行う「 Porte Group」では新たな商業の在り方を試行しています。

・家具・プロダクトデザイン
板金工場とタイアップした金物家具ブランド「Ferrum+(フェルムプラス)」のブランドコンセプトから製品デザインまでを担当しています。

・お笑い、イベントMC活動
早稲田大学時代にお笑いサークルに所属し、2019年に「社会人お笑い倶楽部らふらふ」を主宰しています。その他、建築のイベント等でMCとしての活動を行っています。

・設計パートナー
 GoGo1122 Adaptive Design Hub (Arhitect ) / TY Planning (CAD Operation)

About : Yota Hokibara

1990年東京都生まれ、2009〜2013年 早稲田大学建築学科、2013〜2015年 同大学大学院(入江正之研究室)、2015〜2022年 竹中工務店設計部。2022年より独立しHAMS and, Studioの代表取締役、管理建築士、一級建築士。

竹中工務店時代は、横浜市庁舎、NHK渋谷放送局等、10万㎡を超える事務所や、企業の厚生棟、R&Dセンターのコンペ等を担当。平面計画、外装、インテリア、外構、サイン等のデザインを担当しながら、一団地認定や容積認定等の特殊な行政協議を推進した。意匠観点、技術観点、法的観点から総合的な建築設計を経験。

2020年、竹中工務店所属中、60㎡の中古マンションを購入し、自邸リノベーション「Wonder the one room 」を完成。2022年に2つ目となる自邸リノベーション「Ring on the Green」竣工と共に独立。同作にてリノベーションオブザイヤー2022最優秀賞、London International Creative Competitionにてインテリア部門最優秀賞。2025年、3つ目となる自邸プロジェクト「Pale Veil」を竣工。建築家自らが、自身の最も好む暮らし方を実践する在り方を模索している。